塾をやめたい・やめさせたい。
退塾の理由やタイミングの決め方

2019.08.24

塾をやめる。あなたのご家庭は、このテーマで悩んでいるところかもしれません。通い始めたころはやめるなんて思ってもいなかったあなたは、どのようにやめたらいいのか迷ってしまっているのではないでしょうか。子どもの退塾で悩んでいる方に向けて、実際にやめるときに必要な手続きの進め方や確認したいポイントをまとめてみましょう。

子どもの塾をやめさせる理由は?

塾をやめさせたいと考える理由として、“子ども本人がやめたいと言っているから”が多いのかもしれません。そもそも勉強が嫌いな子どももいますが、塾があっていないのを理由に辞めたがっている子どもも多いでしょう。とくに集団塾では、授業のレベルが合っていない・質問ができない・先生と合わない・宿題が多いなどマイペースで勉強したい子どもには厳しい環境なのかもしれません。

反対に、親御さんがやめさせたいと感じている場合もあるでしょう。塾の月謝は安いものではありません。子どものためだと思って払っていても、成績があがらないのでは無駄と考える方も多いでしょう。友達との関係を子どもが主張してくるかもしれませんが、会って顔を合わせるだけなら塾以外でもできます。塾に行く意味を話し合われてもいいでしょう。

子どもの塾をやめさせたいとき、なにからすればいい?

理由は人それぞれ違うにせよ、いざ塾をやめさせようと決めたら、なにをすればよいのでしょうか。まずは退塾の理由として塾に伝える内容を決めましょう。熱心な個人塾では今後の改善のために理由を聞かせてほしいと頼まれる場合も多いです。正直に伝えると塾への批判と捉えられてしまう可能性もあるので注意してください。「家庭の事情」と伝えるのが無難です。

また退塾の手続きも電話で済ませるのが一般的といえます。塾によっては、書面へのサインが必要な場合もあるので事前に確認しましょう。

塾をやめたときの返金は? 翌月分がかからないか注意

やめたときに授業料が戻ってくる塾もあるでしょう。戻ってくる金額や割合は塾によって異なります。契約書やホームページに詳しい説明を載せている場合が多いので、退塾を申し出る前に確認してください。

反対に塾の支払いシステムによっては、翌月分まで支払わなければならないケースもあるかもしれません。いま通っている塾をやめるタイミングはもちろん、次に別の塾へ移ろうと考えている場合は入塾前のタイミングで確認をしておくといいでしょう。

お菓子など贈り物はしたほうがいい?

やめるときの挨拶としてお菓子などを贈る人もいます。個人塾の場合は先生との距離感も近く、御礼をしたいと考える人も多いでしょう。もちろんケースバイケースであり、ルールや常識として考える点でもありません。贈るか贈らないかはご家庭の気持ち次第で決めてください。

塾をやめさせてからはどう勉強させる?

塾をやめたあとの勉強をどのように進めるかも考えておきましょう。転塾させる・家庭教師をつける・夏期や冬期講習だけ受けると場所やサービスを変えるだけでなく、自宅で自分の力で勉強するのがいい場合もあります。退塾を考えている理由にも関係してきますが、お子さんの性格や考えを聞きながら親子で考えていきましょう。

子どもに合った塾・やめない塾選びにつとめよう

やめるのは、塾に入るよりエネルギーがいる選択かもしれません。まとめてきたように、単純な事務作業を淡々とこなすのではなく、塾に対して気を使いながら退塾していく人がほとんどだからです。お子さんだけで進められるものでも、親御さんだけでできるものでもありません。話し合って気持ちや考えを確認しながら、ご家庭にとってベストな選択を考えてみてください。

さらに、本当にお子さんに合っている塾にめぐり会えれば、悩みがなくなる・成績が上がる・勉強が好きになるなど、事態が改善される可能性も大いにあります。入塾するときにやめたいと思って入る人はいないでしょう。だからこそ、お子さんに合った塾に巡り合う・やめたいと立ち止まるような塾に入らないために、入塾するときにしっかり親子で塾を選びましょう。