未来のよくわからない事柄を条件にするならば「if」をつけよう

2020.03.10

英語の授業で「if」の使い方を習いましたか? 中学2年生で出てくる単語ですが、高校はもちろん、大学の勉強でもよく使う大事な単語です。用法もどんどん難しくなってきますが、まず中学生のあなたが知りたいポイントを勉強してみましょう。

未来のよくわからない条件を提示する時にifを使う

「もし〜するならば」の訳で覚えている人も多いでしょう。未来のまだ未確定な事柄を条件として提示するときに「if」は用いられます。日本語で考えたとすると、「彼は父親と散歩をする」に「もし翌朝が晴れならば」と条件をつけるときに使うのです。

ifは接続詞のひとつで、主語(S)と動詞(V)をともなって条件や時を表す文のかたまりを作れる単語です。時というと「when:〜のとき」を思い出す人もいるかもしれませんが、訳で覚えて使い分けましょう。

ifで2つの文章をつなげてみよう

ifは文と文(節同士)をつなぐ働きができます。さきほど例に書いた「彼は父と散歩をする」に「もし翌朝が晴れならば」の条件をつけてつないでみると下のようになります。

「He will take a walk with his father.」+「It will be sunny the next morning.」

He will take a walk with his father if it is sunny the next morning.
(もし翌朝が晴れならば彼は父と散歩をするつもりだ/だろう)

上の例でいう「彼は父と散歩をする」のように、ifなどの接続詞がつかない文のかたまりを「主節」といいます。上のように主節→if節の順番でつなぐ場合は主節の最後の「.(ピリオド)」をのけ、「It」も文中の単語になるため「it」と書き換えて前にifをつけて文をつなぎます。

未来について書いてもif節の中の動詞(V)は現在形

またif節に書き換えた文の動詞に着目してください。「the next morning」がついて未来を表す文であったため、助動詞「will」が使われていました。willに合わせて原型だったbe動詞が、if節に書き換えるとwillがなくなり「is」に変わっています。

上記のように、未来について書いた文でもif節の中の動詞は現在形で書かなければなりません。「tomorrow」や「a week later」など未来を表す語句があっても必ず現在形で書くのを覚えておいてください。

if節を先に書くならカンマを入れる

さらにif節→主節と、先ほどとは逆の順番でも書けます。書き換えてみると下のとおりになります。

He will take a walk with his father if it is sunny the next morning.


If it is sunny the next morning, he will take a walk with his father.

if節を先に書く場合は、if節の最後の「.」を「,(カンマ)」に書き換えて主節と区切るのを忘れないでください。

また上の2つの英文は同じ意味で、どちらを書いても正解です。だからこそ、両方のパターンで書かせる問題や、「,」の有無によってどちらかいずれかを書き分ける並び替え問題が作られます。「もし〜ならば」の日本語訳はもちろん、2つの使い分けもしっかり覚えるようにしてください。