「勉強合宿」とは長期休暇中に宿泊施設に泊まり込みで勉強をすること。
中学生にメリットはある?

2020.10.28

部活動で合宿に行った経験はあるでしょうか? 練習だけでなく、寝泊りを同じ学校や他校の生徒たちと一緒にすると刺激になって成長する機会になります。部活動と同じように、勉強だけを徹底して行う「勉強合宿」を行っている塾や家庭教師センターがあります。どのようなサービスでどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。まとめて紹介していきます。

勉強合宿とは長期休暇中に宿泊施設に泊まり込みで勉強をすること

勉強合宿とは、学校が長期休暇の期間に宿泊施設に泊まり込みで勉強をすることです。合宿の期間は春休み・夏休み・冬休みやゴールデンウィーク・シルバーウィークなどの数日~数週間で、主催する塾や家庭教師センターによって異なります。

勉強合宿の特徴は会社によって様々。参加者は中学3年生がメイン。

親御さんに言われて勉強合宿に渋々参加する生徒もいます。しかし勉強は分かれば楽しいものです。合宿の間に苦手な分野を克服して勉強が好きになる・勉強する習慣を身につけて帰っていく生徒も多くいます。また勉強だけでなく、学校や家庭だけでは体験できないアクティビティを用意している会社もあり、思い出にもなるのです。

参加者は、受験が迫った中学3年生がメインの場合が多いです。引退時期まで部活動をがんばっていた生徒が、苦手分野の克服はもちろん、学習習慣をつける目的で利用し、秋・冬の受験シーズン本番に向けてスタートを切っています。中学1・2年生の場合は、学校の復習や苦手部分の克服のための合宿となる場合が多いです。

また勉強する内容も会社によって異なります。内容を決めて参加者全員で同じ内容に取り組む場合があれば、自分で好きな項目を選んでそこに徹底的に取り組む場合もあります。HPやパンフレットに内容の説明があるので、事前に確認しましょう。

中学生が勉強合宿に参加するメリット4選

中学生が勉強合宿に参加するメリットはどのようなものがあるでしょうか。例として4つほど挙げてみましたが、会社ごとで内容や目的が異なるため参加する前に自身が想定しているメリットが得られるかをしっかりチェックしましょう。

勉強の疑問を解決しやすい

勉強合宿期間中は常に塾の講師がいます。そのため分からない部分をすぐに質問でき、疑問を解決しやすいでしょう。分からなくて止まってしまうから勉強がつまらなくなるのです。分からないのをすぐに・分かるまで解説してもらえる環境は貴重といえます。

周りに友達がいてモチベーションが上がる

一緒に勉強する友達がいると、刺激を受けてやる気が出る人がいます。自宅で一人だけで勉強していたらサボってしまう人も、周りの目があるため勉強に集中できます。勉強する目的で集まった人しかいないため、学校での授業よりも緊張感があり勉強への取り組み姿勢も変わってくるでしょう。勉強する集団の一員になることでモチベーションアップを図ってみてください。

勉強する習慣を身に付けられる

勉強合宿はスケジュールが決められています。そのため勉強するリズムを掴め、勉強習慣を身に付けられるのです。とくに長期休暇中は学校がなくダレてしまう人も多いでしょう。勉強合宿に参加して半ば強制的に勉強しておけば、生活習慣が乱れる心配もなく、なおかつ勉強に集中できるサイクルを会得できるのです。

集団生活をする能力が身に付く

勉強合宿では、グループ課題が出されることもあります。友達と課題に取り組む中で協調性が養われ、また挨拶や礼儀を大事にしている勉強合宿であれば作法について考える機会にもなるでしょう。なかには部活動の経験や集団生活に馴染みがなく、不安な人もいるかもしれません。その場合は期間が短いものを選ぶようにし、自分の負担になりすぎないようにすると良いでしょう。

中学生が勉強合宿に参加する際のデメリットや注意点

メリットとは反対に、デメリットや注意点はどのようなものが挙げられるでしょうか。例を3つ挙げてみましょう。

自分のスケジュールで勉強するのが難しい

スケジュールがしっかり決まっているのは、自分のタイミングで勉強したい人には合わない可能性があります。人によっては秋以降も部活動・課外活動に参加する場合もあるでしょう。そういった人は、場所や日時が固定されてしまう勉強合宿には参加が難しいかもしれません。

周りに人がいるのが合わない可能性がある

常に周りに人がいるため、勉強しにくさを感じる場合もあるでしょう。人それぞれで向き・不向きがあるのは当然です。普段から集団指導の塾に通っているならともかく、個別指導塾や家庭教師を利用している生徒は逆に勉強に集中できなくなる可能性も考慮してください。

合宿後に勉強をしなくならないようにする

合宿で勉強が満足にできた反面、合宿後にモチベーションが下がって勉強しなくなる可能性があります。燃え尽き症候群などと呼ばれますが、合宿後も継続して勉強をしていく意識を持てるように工夫しましょう。勉強合宿と同じような集団指導塾の環境に自分を追いやるのも有効です。

利用する目的を明確にして会社を吟味しよう

勉強合宿についてメリット・デメリットなどをまとめましたが、会社ごとでの違いを理解して、自分にあった会社の合宿に参加するのが望ましいです。他の活動が忙しくて長期間が難しい人は、2〜3日だけのものに参加して苦手な単元をひとつ克服するだけでもよいでしょう。勉強合宿も単なるツールです。自分で利用する目的を定めて、どの会社のものに参加するかしっかり吟味するところから始めてください。