まず冷静に!
「塾に行きたくない」と子どもが言っているときの解決法は?

2019.08.24

塾の様子を子どもから聞いていますか? テストでいい点がとれた・友達ができた・難しい問題で悩んでいるなど、子どものがんばりを感じている人もいれば、「塾に行きたくない」と子どものつまずきに直面してしまった人もいるでしょう。子どものつまずきを親としてフォローしてあげたいのは山々だが、失敗して子どもが心を閉ざしてしまうのも怖い。そんな親御さんのために「塾に行きたくない」と子どもが言っているときの解決法をまとめてみましょう。

子どもが塾に行きたくない理由は?

まずはなぜ塾に行きたくないのかを聞いてみましょう。すると、理由がハッキリしている子としていない子が分かれてきます。ハッキリしている子が挙げる理由にはたとえば下のようなものがあるでしょう。

------------
・レベルが合っていない
・先生との相性が悪い
・宿題が負担になっている
・嫌いな友達がいる
・最初から入塾したくなかった
------------

反対に、ハッキリしていない子は『なんとなく嫌だ』『面倒臭い』と単に気持ちが冷めてしまっているのかもしれません。もしくは萎えてしまったフリをして、『実は……』と言いづらい理由を隠している可能性もあります。

子どもが塾に行きたくないときの親の対応は?

子どもが辞めたがっている本当の原因を聞き出すためには、子どもの気持ちを尊重する姿勢を大事にしてください。いい加減な理由を挙げられて怒ってしまっては子どもが心を閉ざすだけです。あれこれ言いたい気持ちをおさえて、まず子どもの話を聞いてみましょう。

話をきくときは、親御さんの気持ちが先走らないように落ち着くのがポイントです。質問攻めや命令口調、決めつけをしないように気をつけましょう。質問だと思ってしていても相手にはプレッシャーになる場合もあります。子どもが話し出すまで親御さんは黙っているぐらいでもいいかもしれません。話しだすまでそばにいたり、関係のない話をしたりしながら“待つ”スタンスを心がけましょう。

子どもが塾に行きたくないときの解決策

子どもの話をしっかり聞けたら、実際に解決策を打ってみてください。塾にまた行けそうな子の場合は、理由にもよりますが、しばらく休ませたり出かけてみたりして気分転換をするだけでモチベーションが上がる子もいるでしょう。親子で一緒に勉強をしたり、話し合って塾に行く目的を再確認してみたりするのもいいかもしれません。塾の先生に相談しながら、子どもがまた行きたくなるようにバックアップしてあげましょう。

もう塾にいけそうにないなら、本当の原因を解決する方法をそれぞれ考えて実行するのが望ましいです。環境が合わないのであれば、転塾を考えたり、先生の違うクラスに入れてもらったりするのがいいでしょう。勉強スタイルに不満を持っているならば、通信教育や家庭教師に切り替えたり、家で自分だけで勉強したりする方がいいかもしれません。

どのような場合でも解決策を決める時には子どもの意思を尊重してください。理由を聞くときのポイントとしても書きましたが、親御さんの気持ちが先走るのは避けるべきです。“自分で決めた”と子どもが実感できるように親御さんはサポートしてあげましょう。

自分もネガティヴなときはあると思い返す。一旦冷静に

行きたくない・面倒臭いと人間は誰でも思ってしまうものです。「会社に行きたくない」「家事が面倒臭い」と感じた経験は親御さん自身にもあるのではないでしょうか。塾に行きたくないと子どもが言い出したときの対処法をまとめてきましたが、自分自身にも同じようにネガティヴなときがあると立ち返ってみてください。気持ちをおさせながら落ち着いて子どもの話を聞けるようになるでしょう。

また塾に行きたくない理由が塾側にあるのであれば、辞めるにせよ続けるにせよ、塾と話し合いをする必要があるでしょう。そのときも頭ごなしに批判してしまうと塾も反発してもめてしまうかもしれません。どういった場合でも、気持ちが先走りしないように親御さんは一旦冷静になるのを心がけてください。