教材費だけで3万円かかるところも!?
中学生の学習塾費用、相場はいくら?

2019.08.24

お子さんが塾に行きたいといったとき、あなたは何を気にしますか? 場所や授業形式と答える人はもちろん、「費用」がまず頭をよぎる人も多いでしょう。子どものためだからがんばりたいとは思いつつ、高すぎるのは困る。そんな親御さんのために塾にかかる費用の相場をまとめてみましょう。

集団か個別か。授業形式で金額は異なる

一口に塾といっても、形式が違えば授業料も変わってきます。集団塾はもちろん、個別指導塾でも先生が1対1の場合と1対複数名の場合では料金が違います。下は授業形式ごとでの費用相場をまとめた表です。



集団指導塾では、先生1人が10〜20名程度の生徒を一気に指導します。授業回数のわりに月謝が少ないのは、生徒ひとり当たりに対する先生のコストが低くなるためです。学校の授業についていけて、周りのライバルと競争しながら積極的に勉強ができるお子さんは集団指導塾でもよいでしょう。

反対に、個別指導塾ではマイペースに勉強が進められます。“苦手な分野を克服したい”・“得意科目を強化したい”と自分にあったカリキュラムをのぞむ人は個別指導塾の方がよいでしょう。先生との距離感も近いため、勉強習慣をつけたい人はきびしく見てもらえたり、質問が苦手な人も聞きやすかったりします。しかし、先生一人当たりの生徒の数が少なくなればなるほど、月謝は高くなります。

無料キャンペーンも活用しよう。入塾費用や教材費の相場

入会金は1~2万円が相場とされていますが、無料になるキャンペーンを実施する塾もあります。個別指導塾の方は入会金が比較的割高なので、安く済ませられるチャンスを狙うとよいでしょう。

さらに授業で使用する教材にもお金がかかります。どの教材を使うかによって教材費はことなり、授業形式で変わるものではありません。年間1〜3円が相場ではありますが、毎月の授業料だけではないのを覚えておきましょう。

夏期講習・冬期講習がはじまると費用はどうなる?

さらに通常授業に加えて夏期講習や冬期講習などの季節講習を受講する人もいるでしょう。季節講習も、集団指導塾より個別指導塾の方が料金は高いです。塾ごとで違いはありますが、月謝のおおよそ2程度はかかると思っておいてください。とくに受験を控えた3年生は金額が上がる場合が多いので、しっかり確認しましょう。

年間の予算なら、私立生の方が塾費用は低い

上は、文部科学省が平成28年度に実施した「子供の学習調査」において、中学生の学習塾費としてかかっている金額の平均をまとめた表です。中学生では、私立よりも公立に通う子どもの方が学習塾費が高くなっているのがわかります。理由として、私立は中高一貫校が多く高校入試がないのが大きいでしょう。そのため、1年生から3年生で金額もあまり変わりません。

反対に高校入試を受ける公立中学の子どもたちは、塾に通って勉強します。通う分だけ費用がかかるため、受験生で授業も増える3年生では2年生の2倍近くも費用がかかるとの結果が出ています。

学習塾への費用を準備するのは早めから

塾への費用として、10〜20万円程度のお金を簡単に支払えるご家庭がどれくらいあるでしょうか。お子さんのためにお金は工面したいと思われる親御さんがほとんどでしょう。お子さんの将来を見据えて、長期的な展望でお金のやりくりを検討してください。

言うまでもありませんが、教育資金として貯蓄をされるご家庭は早い段階からされるのがよいでしょう。成長してお子さんの学年が上がるたびに出費は増えていきます。使いたいときに困らないために、貯められるときに貯めておきましょう。

月謝でなく、年額で考えよう

塾の費用についてまとめましたが、月謝ではなく年額でかかる費用を確認するのをおすすめします。キャンペーンで入会金や年会費が無料になる塾があるのもご紹介しましたが、月謝や教材費が高くて、トータルでみたら割高になってしまう可能性も大いにあります。

そして集団指導塾と個別指導塾の長短についても簡単にまとめましたが、費用だけで考えてしまいお子さんの身にならなかったでは元も子もありません。費用はもちろん大事ですが、お子さんに合っているかをしっかり考えながら塾選びを行なってください。